690DUKE ロッカーアーム交換 その1
燃料ポンプが故障している間に予防メンテでロッカーアームを交換しました。
KTMの690シリーズはこのロッカーアームが弱点で、距離を走るとロッカーアームとバルブスプリングの隙間の間隔がズレて空いてしまい、放置するとロッカーアームがバルブスプリングの頭を叩き、エンジンから打音がし始め最終的には破損してエンジン故障となる重大な欠陥を抱えています。
オイル管理をちゃんとしていると長持ちするようですが、それでも壊れる時は壊れるみたいで、1万キロごとにバルブスプリングの頭についているバルブシム(スペーサー)を交換して、ロッカーアームとバルブスプリングとの隙間をメーカーの既定値内に調整する必要があります。
うちのDUKEは3万キロで前のオーナーの使用状況はわかりませんが、エンジンからカチカチと音がしており、バルブの隙間調整(バルブクリアランス調整)をする必要がありそうな感じでした。
距離を考えると一度も調整されていなければ、ロッカーアーム本体もヤバそうなので今回はバルブクリアランス調整だけではなく、ロッカーアームも交換することにしました。
買ったもの
・75036056000 ROCKER ARM SHAFT(ロッカーアームを通しているシャフト)
・75036060144 ROCKER ARM INLET COMPL(ロッカーアーム本体)
・75036061144 ROCKER ARM EXHAUST CPL(ロッカーアーム本体)
・75036053000 VALVE COVER GASKET(ヘッドカバーのゴムガスケット)
・バルブシムキット10mm 1.85mm-3.20mm各3個ずつ入
ロッカーアームへはヘッドのカバーを開けるだけでアクセスできる親切設計(壊れるから分解しやすくしてある?)ですので、タンクを降ろしてヘッド部のネジ4本を取り外します。
SMCとかEDR系だとヘッドカバー上もフレームが左右別れていて弄りやすくなっているのですが、DUKEはヘッドカバーの真上をフレームが通っているため非常に弄りにくいです。
エンジン上につながるホース類も外します。前述フレームの為手が入らず工具を選びます。
ヘッドカバーはフレームの間を縫って取り出さないといけないため、これまた苦労しました。知恵の輪状態です。ここまでくればロッカーアームが完全に見えるのでバルブクリアランス調整及びロッカーアームが交換できるようになります。
長くなりそうなので、一旦ここまで